日本に住み始めた外国人が日本でクレジットカードの審査に申し込んでも、来日から短期間で即発行に至ることは簡単ではないと思います。日本ではまだ、クレジットカードがなくても生活に困ることは少ないかもしれませんが、社会的信用を積み重ねるためにも持っていて損ではないことは間違いありません。
ここでは、外国人の中でも、特に日本人の配偶者として来日した私の夫を例に、本人名義での本カード発行までの道のりをご紹介します。
①来日直後の状況と在留期間
本人が来日したときにもらえた在留期間は1年でした。初回にもらえる期間は半年や1年であることが一般的であるという情報を事前に確認していたため、驚きませんでした。また、日本での就職も決まっていない状態での来日でした。
その1年でクレジットカードヒストリーを作り上げる方法がないか探しながら、まずはスマートフォンの契約時に本人名義で分割払いを組めるかどうかが最初のミッションとなりました。来日当日、本人が時差ボケで寝ている間に、役所に同居の届をし、私はその足でドコモへ向かいました。スタッフの回答としては、「分割払いの期間以上の在留期間がないと、分割払いは組めない」とのことでした。最もです。ファーストミッションは失敗ですね。私名義で契約を済ませました。
ここで、本人の本カード発行に先駆けて、ひとまず私が本会員となっているクレカの家族カードを発行し、本人に持たせます。
次に試したのは、審査が比較的易しいと噂のエポスカードです。来日後2週間経った頃、イチかバチかで申し込みました。主夫として、私の年収で試したと思います。結果、ダメでした。
②審査後の対策
初めての審査申込で通らなかった理由として考えたのが3点です。
・クレヒスのないスーパーホワイト状態であること
・在留期間が1年であること
・本人の収入がないこと
これらをクリアするには、年単位で取り組むしかありません。
3点目の収入に関しては、クレカは主婦でも持てるため、審査基準として見られるには優先度が低いと考察しています。
在留期間は自分たちでコントロールできないので、クレヒスを作ることにシフトチェンジしました。
チャンスは、ドコモの分割払いです。支払い期間が残り1年になるタイミングで在留期間が更新されるので、うまくいけば本人名義で分割払いの実績が積めます。
と同時に、来日3週間では仕事が見つかったので、最初の申込から半年が経過した (審査落ちの履歴が消えた) 後に、仕事がある状態で再度申込に挑戦です。が、見事にまたダメでした。ということで、上記の3点目の収入に関しては考慮から除外です。
来日から1年後の在留カードの更新において、再度在留期間1年が交付されました(この辺りのお話しは別の機会にします)。
時を同じくしてスマートフォンの分割払いの期間も残り1年になっていたので、名義変更を行いました。おそらく、日本人同時の名義変更よりもかなり手続きに時間がかかった気がします。が、無事に完了し、割賦払いの名義も本人名義の(私が本カード会員である)家族カードに設定することができました。
これ、本人のクレヒスを私の支払いで作り上げることができるということなのです。ここまで来ればもう、こちらのもんです。この実績を半年ほど積み重ねて、再度挑戦すれば、在留期間は1年ですがスーパーホワイトは脱却した状態で申し込みを試せます。
しかし、スーパーホワイトを脱したタイミングでまさかのCOVID-19の襲来でした。
残念ながら、上記2点のうちどちらの条件が優勢なのかを判断するタイミングがないまま、次の在留カード更新の時がやってきてしまいました。
幸い、2度目の更新で3年の在留期間が与えられ、前回の申込時よりもだいぶアドバンテージができてしまいました。
これはもう審査に通過してしまうでしょう…。
ということで、めでたく、来日から2年と半月が経ったところで無事、エポス一般カードの審査に通過することができました。
③審査通過時の状況
審査に通過した時のステータスは、
・スマートフォンの分割払いを終え、支払い実績を積んでいる
・在留期間が3年ある
・(比較的)安定した職業に就いており、1年以上勤続している
という状況でした。
このあと、1週間ほどですぐにファミリーゴールドへ招待することになります。
時間はかかりましたが、初めて自分で持つ本カードが「ゴールドカード」という、スーパー外国人夫になりました。
④外国人がクレカを発行するのに有利となるポイント
今回のまとめです。
比較的審査が易しいと言われているクレカでも、外国人では一定条件をクリアしていないと作れないことがあるため、最低でも以下の2点を満たしていた方が良いと言えます。
・ショッピングローンで支払い実績を積む
・在留期間が3年以上ある
あなたの生活をクレカやポイント・マイルで豊かにすることを応援しています!
私たちは、在留期間についての検証ができなかったため、新たな情報を入手次第、更新します。